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思考や感情を明瞭に言語化するために。

「受動型アスペルガー」の存在を知る(傾向編1)

 

 大学生の頃から、「自分ってもしかしてアスペルガー症候群では?」と思うことがあった。自分の場合、「部屋の片づけ」が何よりも苦手で、本や衣類が床やベッドの上に散乱し、足の踏み場もなくなる、という習性があった。当時、アスペルガーの典型的な症状のイメージが「片付けられない」だったので、自分にも、少なくともアスぺっぽい傾向がある、とは漠然と思っていた。

 社会人になると、「片付けが苦手」に加えて、「段取りが苦手」とか「マルチタスクができない」、「耳で聞いた情報を記憶できない(記憶力の偏り)」といった、アスぺの社会人が持つ典型的な症状が、自分にも該当するな、と思う場面があった。

  もっとも、心のどこかで、「とはいえ、自分はアスペではないだろう」と思っていた。だって、アスぺの典型的な症状とされる、多動(多動性)とか、空気を読まない衝動的な発言や癇癪(衝動性)とかが、自分には全くなかったから。

  

 ただ、アスペルガーと一概に言っても色んなタイプがあることを知った。そして、今日、その中の「受動型アスペルガー」があまりに自分にフィットし過ぎていることに衝撃を受けた。受動型のアスぺが有する特徴は、まとめると以下のような感じ。

 

1.自己認識不全*1

 一言で言うと、自分で自分のことがよく分かっていない。

  • 自分の気持ちが分からない。⇒該当。社会のことや人のことを聞かれるよりも、自分のことを聞かれる方が答え辛い。
  • 自分の体調が分からない。⇒該当。暑さ寒さにかなり鈍感だし、快不快にも鈍感。

2.主体性の欠如*2

 1.の自己認識不全の結果として、万事「人に合わせる」ようになる。

  • 過剰に周囲に適応しようとする⇒該当。話は基本的に相手に合わせる。
  • (社会への適応を指向する結果)「普通」であることに拘る。⇒該当。食べ物や服を選ぶ時も「定番」が大好き。
  • 空気を読むことに拘る。⇒該当。人と話すときは、その場が丸く収まることを大事にする。そのために話の内容や理解が多少曖昧になっても構わないと考えている。
  • 自分から積極的に人と関わろうとはしない。ただし、誘われれば関わるので、場合によっては「人づきあいが良い」ように見える。⇒該当。自分から飲み会を開くことはほとんどないが、誘われれば基本的に行く。
  • 話は聞き役に回ることが多い⇒該当。
  • 人の言うことを素直に受け入れる⇒該当。
  • 空気に流されがち⇒該当。

3.アスペルガー一般の特徴

 1.と2.に加えて、当然、以下のようなアスペルガー一般の特徴は備えている。

  • コミュニケーションが苦手
  • 臨機応変な対応が苦手
  • マニュアル通り仕事をするのが得意

 

 この受動型アスぺの特徴は、一見、社会に溶け込んでいること。大人しいし地味だけど、「良い人」として、一定程度社会に受け入れられるであろうこと。ただ、そこはやはり無理して社会に適応している部分があるため、内面的には疲弊していること。

 

 もう、自分のことを言われているとしか思えないぐらい、しっくりと来る。「これだ」という感覚がある。「ではどうすればもっと生きやすくなるか」は、自分を救うための次回の課題にして、今日はこの感覚を胸に抱いて寝ることにする。

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yasuhiro008.hatenablog.com

 

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*1:この点については、以下のブログがとても参考になる。特に、「(受動型アスぺの人は)「自分はいったい何に興味があるのか」という部分で、受け身になってしまい、自分のことを理解する技能が低いことが大きなデメリットとなっています。」という部分ははっとさせられる。

受け身の発達障害。「わからない」習性に苦しみ無気力へ。自分を掘り下げることで解決を探れます。|スカイのブログ

*2:この点については、以下のブログがとても参考になる。

受動型アスペルガーの特徴一覧|困ったときは笑っとけ笑っとけ